【夢とこの世】インセプション
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
にわか映画研究所、所長でございます。
今回取り上げる作品はこちら!
『インセプション』
映画としての構造は
かなり複雑で
一回だけではなかなか
理解し辛い部分のある映画です。
そのためレビューも少し
複雑で、分かりづらい部分も
あると思います。
というか
難しくて
ぜんぜんまとまってません!!笑
レビュアーとして
情けないです、、、、笑
僕はこういう
「考えさせられる」
映画が大好きなので、
是非皆さんにも
観賞していただきたいです。
それではレビューをご覧ください。
1.監督
監督はクリストファー・ノーラン。
イギリス出身の映画監督で
これまで
『メメント』
『ダークナイト トリロジー』
『インターステラー』
『ダンケルク』
といった作品を残しております。
映画界、映画ファンの中では
必ず話題に上がるような名作
を数々制作してきたノーラン。
IMAXを初めて長編映画で
使用した監督ではありますが、
あまり最先端技術には興味がないようです。
『ダークナイト』では
ジョーカーがビルを
丸ごと破壊するシーンを
CGを使わず、
本物のビルを本当に爆破し
撮影しました。
※このシーンですが、1テイクのみの
撮影しか無理な状況で
爆破にタイムラグが起きるハプニングに
ジョーカー役のヒース・レジャーのアドリブなど
一瞬に見どころがたくさん詰まっておりますので
是非一度チェックしてみたください。
『インターステラー』で使われている
一部の地球の映像は、実際に
ジェット機の先端にIMAXカメラを取り付け
成層圏を撮影したものだそうです。
タランティーノ監督とはまた違った方向で
CGではなくリアルな映像への
こだわりがあるノーラン監督。
インターネット嫌いを公言しており
パソコンや携帯電話といったものを
想起させるものが登場しない作品もあります。
2.キャスト
主演はレオナルドディカプリオ。
今作は産業スパイ役を演じます。
私のレビューによく登場するディカプリオ。
私はディカプリオのことが好きなのでしょうか、、、笑
どの作品でも間違いない演技を見せてくれる
ディカプリオ。
やはり演技の天才です。
他にはノーラン監督作品おなじみの
俳優たちが名を連ねます。
更に、サイトー役に我らが渡辺謙が。
ノーラン監督作『バットマンビギンズ』に
次いでの出演であり、
直接ノーラン監督から
電話で出演依頼を受けています。
3.あらすじ
ドミニク・コブ(通称コブ)とアーサーは
標的の無意識に侵入するという
軍の実験段階の技術を用いて
標的の夢から重要情報を引き出す、
「引き出し人」と呼ばれる
産業諜報員(産業スパイ)だった。
ところが、今回の標的であった
日本人実業家サイトウは、
コブが、
標的の無意識にとある考えを植え付ける
インセプションと呼ばれる
遂行困難な仕事をこなせるか試した
というのだ。
病気で余命いくばくか、の競争相手
モーリス・フィッシャーが経営する
企業を破滅させるため、
サイトウはコブに
モーリスの息子にして
後継者であるロバートに
父親の会社を解体させるよう、
納得させることを依頼する。
サイトウは、その見返りとして
コブの、妻を殺したという
殺人容疑を取り消すこと、
コブが子供たちの待つ
家に戻るために影響力を
行使することを約束した。
コブは依頼を引き受け、
口達者な「なりすまし人」イームス、
夢を安定させる強力な
鎮静剤を調合するユスフ、
亡き妻の父である
ステファン・マイルズ教授の
助けで勧誘した、
夢の中に設置する
迷宮を設計する建築学科の学生
アリアドネ。
彼らを集め組織を組んだ。
アリアドネは、訓練で入り込んだ
コブの夢の中で
亡き妻モルがコブを妨害している
ことを知る。
遂にサイトーの競合相手のモーリスが
シドニーで亡くなり、
チャンスが到来した。
コブたちは鎮静薬を投与して
ロバートの夢に侵入するため
ロバートをロサンゼルスまでの
飛行時間10時間の便に乗せた。
同じ便にチーム全員が乗り込み、
鎮静剤を使い夢に潜り込む。
そこには、コブの仕事を
監視したいというサイトーも
同行していた。
果たして「インセプション」、
夢の操作は成功するのだろうか。
4.インセプションにおける夢とは?
『インセプション』では
夢は一層ではなく
夢の中で寝る事で
より深層に潜っていく、という
ルールになっています。
皆さんももしかしたら
「夢の中で夢を見ていた」という
感覚を味わったことが
あるかもしれません。
私は何度もあります。
この夢の層に深く潜れば潜るほど
人の深層心理に潜ることになります。
この深い場所では
その人を形成した根源的出来事や
原風景的なもの
過去のトラウマなど
多くの無意識化に落ちたものが
混在しています。
逆に、この深層に
人為的に影響を与えることが
できれば
その人をコントロールすることが
できるのではないか…
ということがこの映画の
テーマになっています。
皆さまは「明晰夢」というものは
ご存知でしょうか?
これは夢の「覚醒度」の高いものを指し、
夢を夢と認識できているものです。
訓練次第では夢の内容をコントロール
できるようになるケースもあります。
寝つきが浅い時などにはっきりと
夢を覚えているのは
その「覚醒度」が高く、
かなり明晰夢に近くなっているからです。
『インセプション』では
他人の夢に潜り込む際、
夢の主に、そこが夢であることを
伝えることは高等技術であり
ある種タブーとされています。
(主人公はそれを実行するのですが)
それは夢の覚醒度を上げることに
他ならず
うまくいかなければ
夢の主に主導権を奪われ
潜り込みによる
情報の抜き出しなどは
失敗に終わるからです。
また、夢のに潜り込む際に
主人公達諜報員は鎮静剤を使い
強制的に眠ります。
しかし、訓練が十分でないと
鎮静剤で夢に潜った場合でも
潜っている人間も
夢だと気づきません。
実際、作中でアリアドネは
鎮静剤を使った睡眠でも
夢が夢であることに気づきません。
この「明晰夢」の状態を維持するのは
それなりの訓練が必要であることが
わかります。
次に、
夢がコントロール可能に
なったなら人はどうなるのか。
なんでも思い通りになる世界。
そんなものが手に入ってしまったら。
その世界に溺れ、抜け出せなく
なる人も多いでしょう。
更に、層になった夢の世界と
現実の世界を何度も行き来していると
ついには
この現実すらも夢なのではないか、
という思いすら芽生えてしまうかも
しれません。
諜報員達はそれを回避するために
それぞれが、今を現実だと認識するための
道具を持っています。
主人公は小さなコマを常に持ち、
これを回し、
回りつづければ夢(現実ではありえない状態)
途中で止まれば現実だと
判断しています。
話は飛躍しますが
、今この現実
あなた達が生きているイマが
夢でない保証はどこにもありません。
『マトリックス』の中にいるかも
しれませんね。
少し難しい話になりますが
この世の全てのモノは
我々の認識すらもできないような
小さな粒で構成されています。
それは素粒子とよばれ
3種のクォークという
物質がそれにあたります。
これほどまでにシンプルな
構造であれば
バーチャル技術で
構成されていたとしても
不思議ではありません。
なんて考え始めると
終わりはありませんが…
とにかく、そんな問題提起を
してくれるのが
『インセプション』なのです。
5,独自のルール
『インセプション』では
独自のルールで夢の解釈がされています。
それは時間の流れるスピードが
前の層の1/10だということです。
これはおそらく
脳の情報の処理における
問題だと思いますが
例えば、
人は周りの情報を得るとき
何かモノを見て、
それを認識し
脳で分析し、
それを判断します。
この脳の分析の部分において
これが直感的であればあるほど
このスピードが速くなると
考えられます。
複雑な数式を見れば
分析に時間がかかりますが
熊に合えば「怖い」と思ったり
熱いヤカンに触れば「熱い」と
直感的に、反射的に思いますよね。
それが無意識化にあるものであれば
より直感的に反射的に脳が
処理していくはずです。
それがより深層の無意識であれは
より直感的に、反射的に…
このループが繰り返される、と
いう解釈なのでしょう。
少々複雑ではありますが
私はこのように考えて
『インセプション』のルールを
理解しました。
6.じゃあ一体何がテーマなの?
これは既に書きましたが
「この現実は現実であるのか」
ということです。
これまで様々なアーティストや
クリエイター達が投げかけてきた
この問題。
果たして貴方はどの様に考えますか??
貴方が今生きる世界は
夢の中なのかもしれませんよ。
「死に戻り」してみますか…?
以上で今回のレビューは終わります!
私は今を生きる事に必死なので
こんな事考えて悩んでる余裕はないです。笑
でもたまにはこんな
ファンタジックで
リアリズムな
思考になってみるのも
アリじゃないでしょうか?
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