ニワカ映画研究所

映画鑑賞にはまり始めてはや数年、、日々鑑賞した映画をニワカ知識なりにレビューしていくブログです。公開中のものから過去作も!面白い映画を探す参考にしてください。

【殺人に心躍る!?】JOKER/ジョーカー

 

 

皆さんいかがお過ごしでしょうか。

 

にわか映画研究所、所長でございます。

今回レビューする作品はこちら。

 

『JOKER/ジョーカー』

 

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公開されるや否や

世界中で大ヒット

記録しているこの映画。

 

 

噂によると、

「危険」な映画だそうですが、、

 

その真相を確かめるべく

IMAXシアターにて鑑賞してまいりました。

 

 

〇目次

 

 

1.監督

 

監督はトッド・フィリップス

↓右が監督です。

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『ハングオーバー』といった

コメディーを主に撮ってきた監督です。

 

 

この作品にもこれまでに培ってきた

コメディー力が遺憾なく発揮されています。

 

 

寧ろこの力が発揮されたことで

より不気味暴力的に見える

作品でもありますね。

 

 

そしてこの監督が

今の世界情勢に思うこと

ジョーカーが代弁してくれています。

 

 

2.キャスト

 

主演はホアキン・フェニックス

 

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両親が新興宗教団体の信者であったり

兄弟が軒並み俳優であったりと

少々異色な経歴をもつホアキン。

 

 

突然俳優を辞め、ラッパーに転向したり

(現在は俳優に戻っています)

 

ドキュメンタリー映画を秘密裏に撮るために

実生活でも1年以上狂人を演じて見せたり、

挙句の果てには

「アカデミー賞はクソだ」

と発言したりと

 

世間を騒がせ続けています。

 

これまでも陰鬱な役や

狂人の役を演じることが多い

ホアキンでしたが

 

ジョーカーという役には

かなり苦労した様です。

 

 

まずは24kgの減量

頬はゲッソリとこけ、

骨が浮き出るほど

ガリガリに

シルエットを変貌させました。

 

 

更には

政治暗殺者や

暗殺者志望の人物について

書かれた本を読みあさり

役としての内面も深めたそうです。

 

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この様に

撮影期間前からジョーカーとしての

外見と内面を作り上げつつ

 

ジョーカー(アーサー)の人間性

を演じるために

 

日々の暮らしや

日記などをつけるにしても

その役に入り込み

思考を巡らせていきました。

 

 

 この徹底的な役作り

その成果は今作に

存分に発揮されています。

 

 

助演には

ロバート・デニーロ

ザジー・ビーツ等。

 

ロバート・デニーロはかつて

マーティン・スコセッシ監督作の

『タクシードライバー』で『ジョーカー』での

アーサーと同じような社会的弱者

役を演じました。

 

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今作では有名コメディアンとして登場します。

 

 

3.あらすじ

 

ゴッサムシティに暮らすアーサー

年老いた母を自宅で介護しながら

道化師(ピエロ)のアルバイトをしていた。

 

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彼の夢はスタンダップコメディアンになること。

日々思いついたジョークを

ノートに書き溜めていた。

 

 

アーサーはとある病気を抱えていた。

それはトゥレット症候群。

 

してはいけないと思うほどしてしまう。

 

笑ってはいけないような

辛いとき、苦しいとき、悲しいときに

笑ってしまう、

という病気だった。

 

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薬で症状を抑えようとするも

その症状を「不気味で気持ち悪い」

周囲の人間にさげすまれていた。

 

 

ある日、アーサーはピエロのアルバイト中、

不良少年たちに襲われる。

それをきっかけに仕事の同僚から

「護身用だ」と銃を受け取る。

 

アーサーは危険だとわかりつつも

胸に銃を仕込んで生活を送ることにした。

 

 

アーサーの日々は悲惨そのものである。

仕事中に襲われたことを

上司には信じてもらえず

 

病気の治療のために

通っていた、市の診療所も

助成金の削除により

閉鎖してしまう。

 

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「誰も私を受け入れてくれる人はいない」

「何処にも私の居場所はない」

 

 

心優しく真面目であった彼に

どうしようもない苦痛の根が張り始めた。

 

 

と同時に彼に自傷的ともいえる

破滅願望、暴力衝動

芽生え始める。

 

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「クソみたいな人間は死ねばいい」

「クソみたいな社会は終わらせてしまえばいい」

 

 

ピエロの仕事を首になった帰り道、

地下鉄で乗り合わせた酔っ払いサラリーマン達に

いわれのない暴力を振るわれるアーサー。

 

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遂にアーサーの悪の華が開く

 

サラリーマン達を銃で皆殺しに。

 

この事件は抑圧されたゴッサムシティの

貧困層に火をつける。

 

 

あることをきっかけに

自分がトーマスウェインという

富裕層で市長候補の男の子供であること

自分が養子であること

母が虐待で捕まった犯罪者であること

 

自分の根幹を揺るがす秘密が

次々に明らかになる。

 

 

 

しかし

トーマスウェインは母や自分を

受け入れず狂人だと罵り

 

アーサーは心のよりどころの母を

裏切り者だったのだと思い殺し

 

良い中になったはずだった隣人は

自分の妄想が作り上げた存在だったと気づく。

 

 

 

もう失うものはなくなってしまったアーサー。

彼を止めるものは何もない。

 

 

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アーサーは自身にピエロのメイクを施し

高らかに笑いながら

正義を執行することを決意した。

 

 

 

その瞳に涙を浮かばせながら。

 

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自分を笑いものにした大物コメディアンの

トークショウに出演し

分かり合えないとわかるや否や

そのコメディアンの

頭を銃で撃ちぬくアーサー

 

 

貧困層のカリスマJOKERの

誕生した瞬間だった。

 

 

 

警察に連行されるも

暴徒によって救出されるアーサー。

 

 

 

燃え盛るゴッサムシティをバックに

高らかに笑い、舞う

ジョーカーがそこにいた。

 

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4.ジョーカーとは??

 

 ジョーカーとは、言わずと知れた

バットマンの敵、ヴィランの一人です。

 

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ピエロのようなメイクビビットな衣装

サイコな性格などの特徴があります。

 

 

オリジナルの設定では

顔が白いのはメイクではなく

化学薬品を扱う工場で

薬液に顔ごと浸かってしまい

肌が白くなってしまっています。

 

 

 

更にその性格も

作品ごとに異なっており

サイコパスだという要素も

実は後付け的についていきます。

 

 

最初はコソ泥のような

矮小な存在姑息な手段

使う陽気なヴィランでしたが

 

ジャック・ニコルソンが

ジョーカーを演じる際、

今の我々のジョーカーの

イメージに近い

 

サイコパスで狂った性格

の人物として描いたのです。

 

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ジョーカーには特別な能力はありません。

人間離れした腕力も

空を飛ぶ能力も。

 

目からビームを出すなんて

もってのほかです。

 

 

なのでバットマンに

ボコボコにされるのは

日常茶飯事。

 

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ジョーカーにあるのは

根拠のない殺人欲求

毒薬や爆弾などの製造知識。

後はバットマンへの

興味です。

 

 

 

ピエロの使う小道具のような

凶器を駆使し

バットマンが困るであろう

様々な悪だくみをする。

 

そんなジョーカーが近年の作品では

よりサイコな面を前面に

押し出すようになりました。

 

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猟奇的かつ快楽的な殺人。

富裕層や堕落した人間

標的にした事件。

善人たちを貶めるような

謀略の数々。

 

 

 凶暴なジョーカーですが

そのカリスマ性

惹かれている人も

いるのが事実です。

 

 

5.ジョーカー役にまつわる逸話

 

これまで様々な映画、漫画等で、

バットマンの

敵役として登場したジョーカー。

 

このジョーカーという役には

「呪われている」 

といっても過言ではない程

不気味な逸話が残っています。

 

 

 

2008年、『ダークナイト』にて

ジョーカー役を演じた

ヒース・レジャー

 

公開の数ヶ月前に

亡くなりました。

 

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当初発表された死因は

「処方薬の過剰摂取による薬物中毒

であるものの、

 

 

世間では狂気をはらんだ

異常なキャラクターである

ジョーカー役に入り込みすぎた結果、

 

 

睡眠障害うつ状態などを

引き起こしてしまったからだと

ウワサされています。

 

 

 

後に公開されたドキュメンタリーでは

親族がそのウワサを否定しては

いますが、

 

「先週は平均で2時間しか眠れなかった」

 

「考えることを止められないんだ。

僕の体は疲れ切っているのに、

心は動き続けていた」

 

という本人の発言が

そのウワサを裏付けるようでも

あります。

 

 

おそらく本当の死因は

「薬の飲み合わせの

ミスによる事故死」

言われているそうです。

 

事件の真相はいかに。

 

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『スーサイドスクワッド』にて

ジョーカー役を演じた

ジャレッド・レト

役にのめり込むあまり、

 

 

共演者に豚の死体

送りつけるなどといった

奇行を繰り返しました。

 

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この様にまるで

キャラクターそのものに

何か憑いているように

感じられるジョーカー。

 

ホアキンフェニックスは

無事であることを

願うのみです。

 

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6.スタンダップコメディーってなに?

 

劇中でアーサー(ジョーカー)が

目指していたコメディアンとは

 

主にスタンダップコメディを

生業とする人のことを指します。

 

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スタンダップコメディとは

西洋風の漫談のようなもので

 

 

アメリカでは

日本のようなコンビでの漫才ではなく

 

一人で舞台に立ち、ジョークを披露する

というスタイルの芸風がメジャーです。

 

 

このスタンダップコメディで名前の売れた

コメディアンは

 

テレビ番組でトークショーを持ったり

俳優に転身することも

しばしば。

 

 

かのジムキャリー

スタンダップコメディアンでした。

 

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私達日本人にとっては

このスタイルは

練りに練ったネタを披露する、

 

というよりも

 

格言や風刺に近いようなものを

短い落語のようなノリ

話す、という方が

分かりやすいでしょうか。

 

 

文化の違いが見える部分だったので

少し解説をさせていただきました。

 

このカルチャーを

少し知っておくだけでも

この映画の見方が

変わるかもしれません。

 

 

お笑いではなく

「コメディ」であること。

 

 

この映画も大きなスケールの

コメディであるといえるかもしれません。

 

それは

現代社会への風刺であるからです。

 

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7.悲劇?喜劇?のチャップリン

 

劇中後半で

ジョーカーと富裕層の観客たちが

シアターでチャップリンの

 

『モダン・タイムス』を

観賞するシーンがあります。

 

 

 

『モダン・タイムス』

チャーリー・チャップリンが

監督、製作、脚本、作曲を担当した

 

モノクロのコメディー映画で

彼の代表作です。

 

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また、この作品は「サウンド版」と呼ばれ

一部にセリフが入る以外は

BGMと効果音のみによる

 

サイレント映画に属するものでもあります。

 

 

そしてこの映画のシナリオが

『ジョーカー』と重なって見え、

実際にインスピレーションを受けて

いるものであるのは間違いありません。

  

①『モダン・タイムス』あらすじ

 

貧困層労働階級のチャーリーは

大きな製鉄工場で

 

ベルトコンベアに流れる部品に

ひたすらねじを回し続ける

単純作業の繰り返しの仕事をしていた。

 

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その様子はテレビモニターで

監視され、工場のマシーンの

実験台をさせられ

次第に発狂し、精神病院送り

なってしまう。

 

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退院後はひょんなことからデモ隊のリーダーに

間違われて拘置所に入れられる

 

模範囚として拘置所をでるも

その後ついた仕事は

長続きせず路頭に迷うこととなった。

 

 

拘置所が恋しくなったチャーリーは

わざと無銭飲食をし捕まえられる。

その途中、護送車の中で出会った

少女に連れられ運よく逃亡

 

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意気投合した二人は、

豊かな生活を夢見て一念発起。

 

しかしチャーリーは、仕事は

不運が続きうまくいかず

少女はキャバレーで歌をうたう

ことで成功しかけるも

未成年であることから

その職場をおわれることとなってしまう。

 

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掴みかけた幸せすらも失い

悲しみに暮れる少女を

励ますチャーリー。

 

そして二人は現代社会の

理不尽で冷たい世界から

解放されるために

自由な生活を求めて

旅に出るのだった。

 

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②『モダン・タイムス』の持つ意味

 

この作品は、当時の社会への

強烈な風刺や皮肉を孕んでいます。

 

資本主義がもたらした格差

覆しようのない社会的ヒエラルキー

 

弱者はとことん弱者であり続け

特権階級に搾取され続ける。

 

 

1936年の映画ではありますが

これは2019年、今の日本社会にも

見て取れる状況なのではないでしょうか。

 

 

どんどん広がり二極化する収入格差

世襲政治のもたらす

特権階級、大企業や富裕層を

優遇する政策の数々。

 

増税や社会保障制度の改定などによって

目減りしていく収入とは反対に

どんどんと値上がりしていく生活必需品

 

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ひと昔まえではありえなかった

月収手取り14万、15万円以下

人達が世間には溢れています。

 

 

こういった収入レベルの人たちは

職業の安定した雇用も見込めず

いつ路頭に迷ってもおかしくは

ありません。

 

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貴方やあなたに近しい人が

いつ『モダン・タイムス』の

チャーリーと同じような

末路を辿ってもおかしくはないのです。

 

 

我々は既に窮地に

立たされていることを

自覚しなければなりませんね。

 

 

③『ジョーカー』でこの映画は何を伝えているのか

 

『ジョーカー』でジョーカーと富裕層が

『モダン・タイムス』を見ながら

同じように笑う

シーンがあります。

 

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富裕層の人々にとっては

風刺のきいたジョークとして

笑えることなのかもしれません。

 

 

しかしジョーカーにとっては

そうではありません。

彼は正に今同じような状況

陥っているわけですから。

 

 

でも彼は

「笑ってはいけないときにわらってしまう」

トゥレット症候群。

 

『モダン・タイムス』を見て

悲しくなろうとも

笑うことしかできないのです。

 

もしくは自分の人生と

『モダンタイムス』を重ね合わせ、

 

「なんて馬鹿げた人生だ」

自分にあきれて

笑っているのかもしれませんね。

 

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それぞれの立場が浮き彫りになる

何とも言えない悲しいシーンです。

 

 

8.この映画のメッセージ

 

 

先程の『モダン・タイムス』の話の

続きのようではありますが

 

 

『モダン・タイムス』と『ジョーカー』、

そして現代の日本、ひいては世界情勢すらも

リンクして見えてきて仕方がありません。

 

 

『ジョーカー』でアーサーは

雇用の安定しない、賃金の低い職に就き

社会の理不尽や不運によりその職を

失うこととなります。

 

 

更にアーサーは病気の治療を市の施設

していましたが、その施設も

富裕層を優遇する政策で閉鎖

 

 

お金が無いのでまともに薬を

買うこともできません

 

 この様は

まるで今の日本みたいだ…と感じます。

 

 

今日本では

多くのひとが正規の職員としてではなく

派遣社員として低い賃金で短い契約年数

働いています。

 

それもそういった雇用体系を推進した

国の体制があってのことです。

 

 

 

更に社会保障制度の改定により

医療サービスや薬の個人の負担額が増えたり、

 

身体障碍などでの公的補償を受け取る

ことのできる条件が厳しくなったり

しています。

 

 

しかしなぜか

給料から引かれる社会保障の

額は増えていっています

 

 

 

そして更なる増税

現在10%の消費税は近いうちに

20%まであがるといわれています。

 

その税収も多くが法人に向けて

使われる一方です。

 

 

これでは庶民が困窮していく一方なのは

目に見えています。

 

 

日本がゴッサムシティのようになる日も

遠くはないように感じます。

 

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実際他国では民衆によるデモや

暴動は激化しています。

 

最近では中国(香港)チリ(サンディエゴ)

などがそのような状況にあります。

 

そんな社会の中で、人々の不満や苦悩

形となったのがジョーカーなのです。

 

 

人々はこんな社会を

一度リセットしてくれるカリスマ

を必要としているのかもしれません。

 

 

 

それはさておき、

 

社会的弱者辛い人生

歩んできたジョーカー(アーサー)に

感情移入しない人はいるのか、

 

と思えるほど

この映画を観ている観客は

惹かれていくはずです。

 

 

心がだんだんジョーカーの

味方していくようになり

 

観客は次第に彼の行動を

肯定していくようになります。

 

 

それが例え殺人であったとしても。

 

 

 

地下鉄でサラリーマン3人を

撃ち殺すシーンでの

カタルシスがあまりに見事で

 

殺人を肯定してしまっている

自分がいました。

 

 

直後にその自分にハッとし、

と同時に得も言われぬ寒気

恐ろしさを感じました。

 

 

大衆を扇動せしめようとする人間に

同調しかけるのみならず

 

進んで肯定してしまうような

心情を抱かせるような

危険な映画であることを

その時に初めて気が付きました。

 

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しかし、このジョーカーに

同調してしまうような

 

社会の雰囲気

現状日本ではびこっていることも

改めて認識することが出来たのです。

 

 

自分でも気づかないうちに

そういった社会から

ストレスを感じているのでしょう。

 

 

誰かが笑っていても誰かが泣いている。

顔で笑っていても心で泣いている。

 

 

この閉塞的冷たく理不尽な世界

解放する手段はないのでしょうか。

 

 

ジョーカーの笑いながら流す涙

私は共感にも近い同情の涙を流しました。

 

 

 

9.最後に

 

この映画は本当に

様々な問題提起をしてくれる

啓蒙的意味合いを含む

作品であると思います。

 

 

まだご覧になっていない方は

是非一度ご覧になることをお勧めします。

 

 

この作品の持つ意味合いが

わからなかったとしても

 

主演のホアキンの圧巻の演技や

洗練されたサウンド、このサウンドと

映像、シナリオとの絶妙なマッチング

カメラワークの巧みさなど

 

素晴らしい要素は盛りだくさんです!!

 

 

ご覧になったかたは今度一緒に

タバコでも吸いながら

語り合いませんか……。

 

 

 

というわけで以上です。

まだまだ書き足りませんが

今回はこのくらいで。

 

 

最後までお読みいただき

ありがとうございました。

 

 

 

ダークナイト (字幕版)
 

 

 

バットマン (字幕版)

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