【無謀から勇気へ】ライオンキング（1994）
🎥ライオンキング
今回は1994年公開の長編アニメーション映画
「ライオンキング」のレビューです！
先日フルCGリメイク版ライオンキングが公開されました！
そういえば昔のライオンキングってちゃんと全部見たことないなぁ〜と思い
ライオンキングシリーズを今回一気見しました。
続編のレビューはまた後日に改めて…
美女と野獣、アラジン等に次ぐ、90年代ディズニー黄金期の作品。
様々な賞を受賞し、DVDなどの売り上げはトップクラスの作品でもある。
「ライオンキング」は、アフリカ（プライドランド）をメインの舞台とした
若きライオンの王子「シンバ」の成長を描いた作品だ。
スカー（叔父ライオン）の謀略によりムファサ（父、王）の命が狙われ
その嫌疑をうけたシンバ。
遂に故郷を追放されたシンバは
幼く、力のないままに
アフリカの広大な土地に放り出されてしまう。
そこで偶然にも出会ったミーアキャットのティモン、イボイノシシのプンバァ。
シンバは彼らに育てられ
彼らの精神でもある
「ハクナ・マタタ（心配ない、くよくよするな、なんとかなるさ等の意）」
な生き方に影響を受け
大きく立派なライオンへと成長していく。
しかしシンバは故郷での自分の失敗に
大きなトラウマがあり
自分の故郷が危機に瀕していると知っても
助けに行くことができない。
そんなシンバを後押ししたのは
恋人ナラや母への愛と…
父ムファサの教えであった。
幼い頃に聞いたムファサの言葉が
シンバを身体だけでなく心も成長させていった。
果たしてシンバは故郷を救い
新たなプライドランドの王となることができるのだろうか…
まるでディズニー版ハムレットである。
実際この作品はハムレットをインスパイアした作品であるようだ。
こういった展開の作品は昨今溢れてはいるが
作品としての質が恐ろしく高いため
みている人を全く飽きさせない。
1994年公開という事だが
今の我々の感覚で見たとしても
アニメーションの技術は全く見劣りしない。
その中でも私は其々の動物の感情の魅せ方に感銘を受けた。
動物を動物的な面影をしっかり残し、人間的な表情をさせる。
例え顔が見えていなかったとしても
その立ち振る舞いでキャラクターの感情を感じさせる。
この洗練されたデフォルメはディズニーにしか表現することはできないだろう。
そしてディズニー映画といえば
外せないのはサウンドである。
主題歌にはエルトンジョンが、他にも
レベルの高い製作陣が質の高いサウンドを展開している。
ミュージカル映画としても申し分ない完全度であるはずだ。
全部引括めてオススメの映画です！
大人でも楽しむことができる良質なアニメーション映画でもあります。
現在公開中のリメイク版は
この第1作目のライオンキングのリメイクであるようなので
是非一度復習をしてはいかがでしょうか…。
私は既に予告での再現度の高さに驚いております。
お暇な方は是非……
【アメリカ最後の輝き】グラン・トリノ
今回は2008年公開、「グラン・トリノ」のレビューです！
とは1970年代頃製造されたフォードトリノの事を指す。アメリカの車産業の輝きの終焉を思わせる象徴的な車である。
この作品は監督、主演ともにクリントイーストウッドが務め
当時はこの作品がイーストウッドの見納めになるのでは？？と話題になった。
「グラン・トリノ」は後に公開される
「運び屋」と同じく退役軍人モノであり
両作品とも主人公が自身の性格が原因で
家族とも疎遠になり、妻の死がそれをより浮き彫りにしていく。
元軍人で、フォード社で50年自動車工を務めたコワルスキー（イーストウッド）は
自身が過去に縛られている事を自覚しない頑固親父。
アメリカが栄えた時代から時は流れ
町はアジア系移民に溢れ
まるで彼だけが時代に取り残されたかの様に生活し
グラン・トリノを眺め、酒を飲む毎日だった。
ひょんな事から始まった
アジア系移民の少年タオ（ビーヴァン）とスー（アニーハー）との交流を通し
新たな居場所を、今の時代の彼の役目を見つけたはずだったが……
衝撃のラスト。
少々ショッキングな展開もあるので
耐性のない方は閲覧注意かも。
最後の巨匠、イーストウッドの大傑作。
「古き良き」アメリカからの脱却
そしてアメリカの歩んだ歴史的過ちに対するイーストウッド流の回答。
シナリオ、脚本、映像、俳優陣、どれをとっても良し！
強い照明のコントラストによってもたらされるケレン味溢れるイーストウッドの表情は圧巻である。
更に俳優陣の殆どがアジア系にも関わらずゴージャスに魅せるイーストウッドの底力を見せつけられる。
超オススメです。お暇な方は是非…
【ウッディ、第二の人生】トイストーリー4
🎥トイストーリー4
今回は大人気シリーズ、トイストーリーの続編
「トイストーリー4 」のレビューです！
まず挙げたいのは
驚異の3Dアニメーション技術。
其々のおもちゃの質感（布地、陶器、毛並等）
雨の表現、ガラスの反射や光の演出……
それだけをとってもお金を払って見に行く価値がある！
そして数ある批評家に「完璧」とまで言わしめた
トイストーリー3の正当な続編として
pixarはどういった展開をするのか。
ある種3にて完結してしまったと言える
おもちゃの抱える必然的運命から
新たな道を選択するウッディの様は
ゲームではデトロイトビカムヒューマン等を思わせる。
人間に近い知能を持った人間ならざるものの蜂起。
これは「子供向け」の皮を被ったPixar流ホラーなのだ。
これに合わせて今までのナンバリング作品を見て欲しい。
かなりオススメの映画です。
お暇な方は是非…
【超絶映像体験⁉︎】天気の子
🎥天気の子
今回は新海誠監督最新作
「天気の子」のレビューです！
今！この季節に！！
でかいシアターで見なければいけない！！
今！！
それ程現実の状況にマッチした季節感や
「天気」という我々の生活に直結したテーマであることが
この作品に対する没入性を増している。
またとても丁寧に作り込まれた「生活感」が
よりノンフィクションであるかのような錯覚を起こす。
雨の表現については言うまでもない。
雲の流れや光の射し込む演出などには息を呑む。
シナリオについては
あからさまに前半「ライ麦畑で〜」が置いてある事から
この作品も同様に思春期の男子が家庭や社会
様々なモラルや欺瞞に満ちた大人達に抑圧されながらも自分なりの答えを求めていく
というものであると思われる。
その答えは一般社会的感覚で捉えると寧ろ非難されるものなのかもしれない。
しかしそうだとしても…
というのがこの作品のメッセージなのか…。
賛否両論あるのもうなずける。
とまあ思考を巡らせていても
圧倒的映像美と音楽で
無理矢理にでも感動させられてしまう程力のある作品です！
実際僕はめっちゃ感動しました。笑
何度も言いますが今！見るべき！映画です！お暇な方は是非…
【ボロンゴ？プックル？それとも…】ドラゴンクエスト ユアストーリー
🎥ドラゴンクエストユアストーリー
今回は現在公開中の「ドラゴンクエスト ユアストーリー」のレビューです！
んーーー惜しい！って部分が多々…
これはドラクエ5をやり込んでればやり込んでるほど
「そうじゃない！やからそうじゃないって！」と言いたくなる
前半はその違和感で正直がっかりしていた。
尺の都合によると思われるシナリオの改変。
効果的でない無駄遣いとも言える差し込み方。
なんだよこれ……とドラクエ5に思い出深い人ほどどんどん落ち込んでいくだろう。
だが
その違和感の正体はクライマックスで明かされる。
なぜ映画タイトルがナンバリングでなく
天空の花嫁という副題もないのか。
これは今までリアルタイムでドラクエをプレイしてきた
我々世代の「今」に繋がる物語なのである。
ネタバレすれっすれのレビューです笑
ドラクエ5未プレイの人をまあまあ置き去りにしたり
ドラクエ5の最大の魅力ともいえるあの悲壮感、やるせない感があんまり出てなくてちょっとね…
アレがあるからこそ得られるカタルシスがうまく表現できていない。
行動の根拠が弱いというか…
3Dアニメーションになっただけ見る価値はあるかな〜と思う。
賛否両論ある作品のはずです。
ただ今絶賛上映中です。お暇な方は是非…
【筋肉祭！！】ワイルドスピード スーパーコンボ
これぞ脳筋映画！！！笑
今回は人気映画「ワイルドスピード」の9作目、スピンオフ作品でもある「スーパーコンボ」を鑑賞してきました！
ワイルドスピードといえば
・ド派手なカーアクション
・えげつないスタント
・ワルい奴らのファミリーの絆
みたいな要素が連想される
そして今回はスピンオフということで、いつものメンバーではなく
・ショウ（ジェイソンステイサム）
・ルーク（ドゥエインジョンソン）
の2人を主役においている。
この2人といえば、
昨今のアクション映画においては
もはや欠かせない存在である程にキャリアもスキルも申し分ない。
この2人がタッグを組む、という予告だけで歓喜した映画ファンは多いだろう。
そして監督はあのデヴィッドリーチ！
デッドプール2で見せたあのブラックジョークと
アクションの魅せ方のうまさや爽快なテンポ感が
今回の映画にも存分に発揮されている。
映画の感想としては…
最高！！！だがちょい惜しい……のか？？
といった感じだ。
上記にもあるとおり、アクションについては
「どうやって撮ったんや…」と感心してしまうスリリングかつボリューム感満載で
テンポ、緩急の付け方も最高である。
それだけでもう映画としては十分で
ワイスピシリーズを何も知らずに行っても
「楽しかった！」
と思える程に完成度は高い。
そして、敵とのカーチェイスのシーンで、ここぞという時に
ワイスピシリーズお馴染みのニトロエンジンで加速をする場面がある。
このシリーズを見てきている人ほどよりこのシーンではテンションmaxになるだろう。
私もそうだったが……
後になって冷静に考えると
今回のワイスピは「自然vs科学」、「人間vs機械」のような構図で描かれているのに
ここで科学技術の塊の様なニトロを使ってしまうとそこにブレが生じてしまう。
そこが唯一惜しい所と思えるが、それを差し引いてもやはり面白い映画である。
なんならワイスピ映画に細かい事を求めるのは間違っているのかもしれない。笑
ご都合主義的展開があったとしても
それすらも脳みそ空っぽにして
「さいっっっこう！ヒューッ」と手放しで喜ぶのが一番の楽しみ方なのだろう。笑
御託を並べてはいますが、かなり面白い映画です。
アクション大好きな人！筋肉大好きな人！是非劇場でご覧ください！
できればIMAXで！！！
【ヒーロー×ラブコメ？！】スパイダーマンファーフロムホーム
🎥スパイダーマンファーフロムホーム
MCUフェーズ4の始まりに位置される
「スパイダーファーフロムホーム」のレビューです！
キャストはピーター役にトムホランド、
MJ役にゼンデイヤ、そして今回ミステリオ役として
ジェイクギレンホール等が起用されている。
今回のスパイダーマンは、まるでヒーロー物のアオハルと言えてしまえる程
青春感と胸キュン感に溢れる作品だ。
もちろんアクションも最先端を行っている。
ピーターはまだ16歳の高校生。
アイアンマン亡き今、ネクストアイアンマンとしての世間から期待と自身の悩みや葛藤に押し潰されそうになる。
修学旅行というイベントに乗じてヒーロー業から逃げようとするも、ヒーローとしての運命から逃れられない。
そこで現れる謎のヒーロー、ミステリオ。ピーターにとって彼はまるでトニーの様な、逞しく頼れるカッコいい大人に見えてしまうのだ。
自身の運命に振り回されていると感じているピーターがそれを乗り越え、出す答えとは……
青春モノとしても十分に評価できるが、
やはりスパイダーマン。
アクションはとんでもない仕上がりになっている。
最先端のVFX技術によるドラッギーな表現や
エキサイティングなバトルシーン、客飽きさせない緩急や
MCUファンへのサプライズまで…。
100点満点なんてものじゃない。是非IMAX3Dで見るべき作品である。
ハードロックへのリスペクトは忘れない。
ラモーンズやAC/DC（これはトニーへのリスペクトもあるが…）がここぞというタイミングで差し込まれる。
流石マーベル。無駄がない。
そしてこれは少々ネタバレになるが…
スパイダーマンファンもMCUファンも、初めてヒーローモノ見るよって人にも、
誰にとっても超超超最高の映画です！
まだ見てない方！今すぐ映画館へGO！！
