ニワカ映画研究所

映画鑑賞にはまり始めてはや数年、、日々鑑賞した映画をニワカ知識なりにレビューしていくブログです。公開中のものから過去作も!面白い映画を探す参考にしてください。

【アメリカ最後の輝き】グラン・トリノ

 

 

🎥グラン・トリノ

f:id:niwaka_eiga_labo:20190813181133j:image

 

今回は2008年公開、「グラン・トリノ」のレビューです!

 

グラン・トリノ 

 

とは1970年代頃製造されたフォードトリノの事を指す。アメリカの車産業の輝きの終焉を思わせる象徴的な車である。

 

この作品は監督、主演ともにクリントイーストウッドが務め

当時はこの作品がイーストウッドの見納めになるのでは??と話題になった。

 

グラン・トリノ」は後に公開される

「運び屋」と同じく退役軍人モノであり

両作品とも主人公が自身の性格が原因で

家族とも疎遠になり、妻の死がそれをより浮き彫りにしていく。

 

元軍人で、フォード社で50年自動車工を務めたコワルスキー(イーストウッド)は

自身が過去に縛られている事を自覚しない頑固親父。

アメリカが栄えた時代から時は流れ

町はアジア系移民に溢れ

まるで彼だけが時代に取り残されたかの様に生活し

グラン・トリノを眺め、酒を飲む毎日だった。

 

ひょんな事から始まった

アジア系移民の少年タオ(ビーヴァン)とスー(アニーハー)との交流を通し

新たな居場所を、今の時代の彼の役目を見つけたはずだったが……

 

衝撃のラスト。

少々ショッキングな展開もあるので

耐性のない方は閲覧注意かも。

 

最後の巨匠、イーストウッドの大傑作。

 

「古き良き」アメリカからの脱却

そしてアメリカの歩んだ歴史的過ちに対するイーストウッド流の回答。

 

シナリオ、脚本、映像、俳優陣、どれをとっても良し!

強い照明のコントラストによってもたらされるケレン味溢れるイーストウッドの表情は圧巻である。

 

更に俳優陣の殆どがアジア系にも関わらずゴージャスに魅せるイーストウッドの底力を見せつけられる。

 

超オススメです。お暇な方は是非…